ゆたかbot

ゆたかっぽい文章を綴ります

銀色のキレッキレの生命体になりたい

演出が好き
 
 
全ての基準に於いて演出が好き
曲でも、演技でも、アニメでも動画でもカラオケでも舞台でも、演出そのものが好き
 
見た人聞いた人に驚きと印象を与えるようにする工夫、または本人の強い拘りからくる僅かな差異とかを表現しようとする気持ちそのものが好きで、上手い下手はあまり関係ない(上手ければ上手いほど好感度は上がるが)
 
 
例えば、曲で最後だけ歌詞の一人称が変わり、視点が変わってる部分だけ微妙に声の感じが変わっていたり。
例えば、曲の最後の盛り上がりの為に道中を曲調や音量を抑えて、囁くように歌い上げたり、なんなら一瞬無音になったり。
例えば、EoHで世界ディエゴがいて、敵二人ともあと一撃殴れば死ぬという状況で時を止めて、歩いて何気なく近寄り、銃弾をゼロ距離で二人に一発ずつ打ち込んだり。
 
そんな細かな、微妙な変化を感じさせる、人の心により深く刺さるようにした表現の痕跡そのものに愛情が湧く。
合唱とか、ハモりとかも好きだから、カラオケで別の音程でハモってきたり、一人が伸ばして歌ってるところに重ねて高く歌い上げたりする曲を一緒に演出してくれる人間とか惚れてしまう(惚れてない)
 
 
米津さんの曲の、「感電」に出てくる銀色のキレッキレに蠢く生命体(バックダンサーさん)みたいなのが正に表現というか、自分の思う演出の概念そのもので、キラキラした体で、キレッキレの動きで、たまに立ち止まって、周りをキョロキョロしてみたりする。
表情や声や性格なんてものが一切見えてこない代わりに、全身を使って全力で存在を、感情を表現する様がとても好きで、ここ最近はずっとアレになりたいなぁと思って生きている。
 
 
 
 
ここから好きな演出雑記
 
 
 
ゴーストフェイスの事が好きなのは、どこの誰でもなれるという点。
単純に殺意で、殺したい人間がいて連続殺人鬼の皮を被る人間もいるが、それよりもホラー映画が好きで、愉快犯的なものが好き。
ホラー映画が好きで、それの真似をしようという気持ち、相手を怖がらせて楽しみたいが為の、相手を怖がらせる為の演出。
車の中に逃げ込んだ主人公が、発車させようとキーを探してるところに、車の窓をコンコンと叩いて、チャリンとキーを取り出しチャリチャリと揺らす、深い絶望が刻み付けられる。
 
ドラマ版では、梯子を上って頑張って逃げてる人間を追いかける時に、ナイフの先端を金属の柵にあててカラカラと音を鳴らしながら、相手に迫ってくる恐怖を与えながら迫る。
 
その割に、女の子に金的入れられてうずくまるし、シャッターの猫用入り口?に人が挟まってるのを見て、興味本位でそのままシャッターを上げたらシャッターが嫌な音を立てはじめて、壊れないかビクビクしながら見守ったりするし、走って逃げる女の子めちゃめちゃ普通に全力で走って追いかけてくるし、投げナイフで仕留められるか試してみたらナイフの持ち手が当たって刺さらなかったりするし。
 
等身大で人間っぽいから、行動に対して楽しそうだと思ったりするし、顔が見えなくても動きで気持ちが伝わってきたりする、そんな存在がそもそも好きなんだと思う。ナイフを握って手袋で血を拭う動作なんか絶対カッコイイと思ってやってるし、不安にさせて、安心させてから襲い掛かってびっくりさせるなんてのは絶対驚かせようと思って考えてやってるとおもう。愛らしい。
 
 
 
ドラムも好き。演出家がそもそも好きな所あるから、マジシャンもサーカスも着ぐるみもそういえば好きだなぁと最近思った。この間USJオフ会行った時なんか、20分くらいキノピオの着ぐるみに粘着してたし、見る着ぐるみ全部にめちゃめちゃ挨拶して抱き着きたかったけど、全部握手会バリに並んでたからやめた。
可愛かった。

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